化学防護服 PERSONAL PROTECTION化学防護服 PERSONAL PROTECTION

タイベック®の優れた性能

耐久性─強靭な素材

危険な環境下においても安全に作業を行うためには、常に防護服が初期の防護性能を維持することが肝心です。タイベック®は、「擦れ」「裂け」「引っ掛け」「剥がれ」といった防護服を劣化させるリスクに強い、高い耐久性を備えています。

比較実験が証明したタイベック®の高い耐久性

「擦れ」に強い

運搬作業や清掃作業時に、荷物・壁・床・地面などと接触して起こる、生地表面の磨耗・劣化。

●多孔質フィルムラミネート
表面のフィルムが破損し、目の粗い繊維層が剥き出しになりました。

●タイベック®
表面的に繊維がほつれているものの、下層では影響が見られず、バリア性を維持しています。

※JIS T8115規定の磨耗強さ試験(マーチンデール法)を実施後、電子顕微鏡で撮影。

「裂け」に強い

清掃・設備点検時のしゃがみこみや伸びなど、一時的な強い負荷による生地の破れ。

●多孔質フィルムラミネート
表面のフィルムが破損し、目の粗い繊維層が剥き出しになりました。

●タイベック®
表面的に繊維がほつれているものの、下層では影響が見られず、バリア性を維持しています。

※JIS T8115規定の引張強さ試験(ストリップ法)を実施後、電子顕微鏡で撮影。

「引っ掛け」に強い

滅菌作業時や廃棄物回収時などに鋭利なものとの接触によって起こる生地表面の破損。

●多孔質フィルムラミネート
表面のフィルムに大きな穴が開き、微粒子が通り抜けられる空隙が多く見られます。

●タイベック®
表面的に毛羽立っているものの、下層での損傷は見られず、バリア性を維持しています。

※JIS L1058規定のD-1法によりスナッグ試験を実施後、電子顕微鏡で撮影。

「剥がれ」に強い

廃棄物の梱包などに使用するビニール、布などのテープ類が貼り付いたことによる剥離。

●多孔質フィルムラミネート
表面のフィルムが剥がれ、目の粗い繊維層が露出しました。

●タイベック®
表面の繊維がわずかに剥がれるものの、大きな変化は見られません。

※生地に貼り付けたマスキングテープを剥がす剥離強度試験(社内データによる)

並外れた耐久性を実現するタイベック®独自の繊維構造

タイベック®と多孔質フィルムラミネート素材について、破損の仕方を比較すると、バリア性を維持する耐久性に大きな違いを生み出すのは、素材の繊維構造の違いであることがわかりました。

●タイベック®
タイベック®は、極細長繊維が複雑に結合し何層にも重なっています。強い擦れなどで表面は損傷するものの、下層では高密度に結合した極細長繊維に影響は見られません。このため、ミクロン単位の粒子に対しても、優れたバリア性を維持できるのです。
●多孔質フィルムラミネート
多孔質フィルムとスパンボンドの2層構造であるため、バリア性を担う表面のフィルムが傷付くと、繊維の目が粗い下層のスパンボンドは十分なバリア性を維持できません。このため、ミクロン単位の危険物質が簡単に通過してしまいます。
タイベック®独自の繊維構造が、
作業現場に必要なバリア性と耐久性を実現します。

化学防護服のリーディングカンパニーであるデュポン社が独自に開発したタイベック®は、労働衛生問題に厳しいヨーロッパをはじめ、世界中で使用されている防護服です。他にはない繊維構造により、バリア性と耐久性を高いレベルで両立し、安全な作業の実現に貢献します。

性能比較データ 摩耗前
耐水性・粒子バリア性
摩耗後
耐水性・粒子バリア性
タイベック®   
多孔質フィルムラミネート   
SMSポリプロピレン   
スパンボンド・ポリプロピレン   

防護服の基礎知識

  • 透過データの検索方法
  • 動画で見る実験ムービー
  • 動画による化学防護服講座
  • 熱中症対応